ネガティブ思考気味な人って、そもそも子供の頃からネガティブ思考だったんでしょうか?
例えば、親がネガティブ思考だから、生まれてくる子供の性格も遺伝してネガティブになる・・・という可能性もありますよね。
これは別にネガティブ関係なく、親子同士って多かれ少なかれ顔や性格って似ているものですし。(隔世遺伝なんかもありますが)
もしかしたらネガティブ思考も遺伝によるところが大きいんじゃないの? とも思うわけです。今回はそのあたりのことを考えていこうと思います。
ネガティブ思考は遺伝する?
さて、ネガティブ思考は遺伝するもので、もともとその人が持って生まれた性質なのか? というところですが、
人の性格の遺伝率というのは、大体30%~50%くらいだと言われています。
これを多いと取るか少ないと取るかは個々によりそれぞれかと思いますが、ネガティブ思考な私としては「結構多いなぁ」というのが感想です(笑)
これは私自身の実感ですが、私の家庭は一人親家庭で、私が物心つく前に親が離婚して、父親とは離別しました。
そして時は経ち、私が高校生になったくらいから父親と会うようになりました。その頃は特に何とも思っていなかったのですが、私が成人して一緒にお酒を飲めるようになった時、そこで父親といろんな話をしました。
それからずっと、年に何回かは父親と飲みにいくようになったわけですが・・・父親とたくさん話をして、父親のことをどんどんと知っていくうちに、
「いや、性格まるっきり私と一緒やん!!」
・・・ということを実感したわけです(汗)
厳密に言えば私の性格が父親に似たということなんでしょうが、なんかもう親子というより双子のような感覚で、考えていることが本当に面白いぐらい一緒なので、もう笑うしかなかったです。
私はもともと、自分からはあまり連絡をしないタイプです。親しい友達に対しても、誕生日おめでとうのLINEぐらいはしますが、それ以外で連絡することは滅多にありませんね。
なので、遊びのお誘いなんかも基本的には友達のほうから連絡をしてくれます。お誘いの連絡じゃなくても、こういうことがあったよとか、うちの猫可愛いから見て~とか、そういう何気ないことでも友達のほうから送ってくれたりします。
でも、私からは連絡しない。だから友達には「こっちから連絡しないとすぐ音信不通になる!」と、よく怒られます(汗)
申し訳ないとは思うのですが、自分からお誘いの連絡をして断られるのが怖いんですよね。
かといって、どうでもいいような内容のLINEを送っても迷惑に思われるかもしれない・・・。
それを言ったら友達に「そんなん思うわけないじゃん!」と、またまた怒られるのですが、これがネガティブ思考の性(さが)といいますか、どうしても最悪の場合を考えてしまうんですよね。
相手に迷惑に思われたくない、そして自分自身が傷つくのも嫌だ、勇気を出して誘って断られたらもう二度と立ち直れないかもしれない・・・と。
・・・で、上記と全く同じことを、父親も言っていたんですよね。特に私からこういう話題を振ったわけでもないのに。
「自分から連絡って取れんよな。遊びに誘って断られたらもう立ち直れん」と、それ私やん! という発言のオンパレードでしたね。
私は幼少期に父親と過ごした記憶は一切ありません。一緒にひとつ屋根の下で過ごした記憶も経験もないのに、ここまで似るものなのかと驚きました。
なので、ネガティブ思考は遺伝するという結論に至りました。私自身がサンプルです(笑)
ネガティブ思考は直せない?
上記では、ネガティブ思考は遺伝によるところも大きいと書きました。
だとすると、やっぱりネガティブ思考って持って生まれたものだから直せないんじゃないの? と、思われるかもしれません。
確かに遺伝の影響が30%~50%となると、完全に直すことは難しいでしょうね。
ですが、残りの50%~70%は環境の影響でどうとでもなるわけです。
ネガティブ思考で悩んでいる人は、まずは自身の環境の見直し、整理をすることから始めてみてもいいかもしれませんよ。
あと、ネガティブな思考を別な思考に置き換えることも有効です。↓↓
こちらは私自身の経験を基に書いているのですが、「代替思考」と呼ばれる名称があるということを後から知りました。
思考実験としてきちんと成果も出ているもののようですので、ぜひお試しを!
環境要因とは?
では、環境要因によるネガティブ思考とは何なのか? こちらを考えていきましょう。
環境要因は、外的要因とも言いますよね。外的=外から与えられる影響ということです。
家族、友達、恋人、配偶者、同僚、先輩、上司なども挙げられますし、もっと大きなところで、学校や会社などの組織も挙げられます。
それらの環境が自身に与える影響を考えてみますと、様々あるかと思います。
例えば、過去にいじめに遭った経験があり、それがトラウマとなって自己肯定感が下がってしまったり、人間不信になってしまったり。
受験や就職に失敗するなど、大きな挫折を経験した場合にも同じことが言えるかと思います。
恋人がモラハラ気質だったり、上司がパワハラ気質だったりといった場合もそうですね。
大きな失恋を経験して、傷つき、自信をなくす。以降は傷つくことを恐れ、臆病になってしまうということもあるかと思います。
こういったものは生まれついての資質とは関係なく、自分の周りの環境により影響されるものです。
逆に言えば、元来ポジティブな性格の人でも、こういった経験をすることでネガティブ思考に陥る場合もあるわけです。
なので、自身の環境を変えれば、思考もある程度変われるのではないかと思います。
環境を変えることでネガティブ思考も変えられる?
上記では、環境により及ぼされる影響について書きました。
その環境の見直し、整理を行うことにより、ネガティブ思考をある程度変えることもできるのではないかとも。
大きな枠組みで考えた場合、学校の場合は転校、会社の場合は転職、あるいは部署異動などになるかと思いますので、いきなりそこまでの行動に移すのは難しいかもしれません。
(それでも、誰かしら信頼のできる人に相談して協力してもらうなど、アクションは起こしてみてもいいかもしれません)
小さな枠組みですと、自分の身近な人間関係に焦点を合わせた場合、自分が「なんか嫌だ」「なんか居心地が悪い」と感じる人間関係は、すっぱり切ってしまうことも必要かと思います。
受験や就活の失敗、失恋などに関しては上記でも少し触れた「代替思考」が有効的ではないでしょうか。
自分の思考を別なものに置き換える。環境をがらりと大きく変えるのではなく、こちらは小さい変化を起こす感じですね。
実体験
私の場合、成人してからは結構容赦なく人間関係をぶった切っていました(笑)
否定ぐせのある知人、これはこうするべきだと過干渉してくる知人、言葉の端々が嫌味っぽい知人、モラハラ気質の恋人(これは私のほうが振られたのですが)、あと、マウント・モラハラ気質&否定ぐせ&女王様気質等全盛りの強烈な知人もいましたね(笑)
ほかの人はどうか分かりませんが、否定されることで私自身の心が日々どんどん辛くなっていくのは感じましたし、感情がそちらにどんどん引きずられていき、自己肯定感がみるみるうちに下がっていく。
なので、人間関係そのものを切ってしまうか、それが難しい場合は精神的な距離を置く。それだけでかなりの解放感でした。
否定ぐせのある知人、こちらは仕事場の同僚だった人なのですが、私自身が耐え切れず、最終的には仕事そのものを辞めてしまいました。自分のことでも他人のことでも、本当に何でもかんでも否定されてきて、正直、病気になる一歩手前だったと思います。あのままあそこで働かなくて良かったと、今でも心の底から思えますね。
私自身、学生時代にいじめられた経験もあります。なので、引っ込み思案なところ、疑い深いところ、自己肯定感が低いところは、遺伝以外にそういった要因もあるのかもしれません。
そして今現在まで、私自身は自分が心地よいと感じる人間関係だけを残してきました。
それでネガティブ思考が直ったかどうかですが、やっぱり完全には直らないです(汗)
ただ、昔みたいに私を無条件で否定してくる人はいません。攻撃してくる人もいません。そういう人たちとの縁を切った直後は、「あれ、人ってこんなに優しいんだ」と感じたものです(笑)
だからこそ、今の人間関係をとても大切に思っていますし(自分から連絡はできませんが)、自分自身への否定ぐせもかなりマシになったのではないかと感じます。
昔は「可愛いね」「綺麗ですね」といった言葉も、「本心ではそう思ってないくせに」「どうせお世辞でしょ」と、素直に受け止められなかったですし、実際に「そんなことないです」と言ってしまっていました。でもこれって、せっかく誉めてくれた相手にも失礼ですよね?
今は、お世辞でも誉め言葉でも素直に「ありがとう」と受け止められるようになってきました。これはネガティブ思考的な考え方なのかもしれませんが、たとえお世辞であったとしても、お世辞を言うってことは、少なくとも私を攻撃する意思はないってことだよね? と思うようになりました(笑)
でも、言われたことそのものをマイナスに捉えるより、自分自身の心がはるかに楽なんですよね。
これはやはり、自分の周りの環境を見直し、整理した結果だと思っています。
なので、今の自分の感覚的には、環境要因はほとんど影響していないように感じます。影響していたとしても10%くらいじゃないでしょうか?
あとは遺伝した性格だから、もう仕方がないと諦めています。でも、大なり小なりでも自分の周りの環境を変えてみることで環境的な影響は変えられることは、私自身が実感したことです。
完全にネガティブ思考を直すまでいかなくても、環境を変えることで緩和すること、軽減できることはあるのだと思います!
まとめ
今回は、ネガティブ思考は先天的なものだから直せないのか? というお話でしたが、結論として
遺伝的に持って生まれた性質を直すことは難しいけれども、環境要因で後から身に付いたものはいくらでも変えられるという結論に至りました。
自分自身が心穏やかに過ごすためには、自分の周りの環境をいま一度見直し、必要であれば整理することも大事かと思います。
ネガティブ思考そのものが悪いわけではないですが、それが自分の中の100%を占めてしまうと、自分の心、自分の今後の人生に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。
私自身、以前の仕事場では、このままだと絶対病気になる・・・! という確固たる危機感がありましたので、早々に離脱しました。
実際、精神的な疲労が大きすぎて、大好きなゲームに手を付ける気力すらなかったのを覚えています・・・。
自分のプライベートにまで影響が及ぼされるのは正直、危険だと思います。
自分自身が心穏やかに過ごすためにも、心地よい環境を整えることは非常に重要だと感じています。
ネガティブ思考で悩んでいる人は、自分の内面だけではなく周りの環境に目を向けてみて、必要ならその環境を変えてみることも視野に入れるといいかもしれません。
少しでもこの記事が、ネガティブ思考に悩まれる方のお力になれれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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